〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-17-11パークハイツ池袋807
(JR池袋駅 徒歩5分)
お気軽にお問合せください
人的資本経営とは
近年、「人的資本経営」という言葉が注目されています。これは、従業員を「コスト」ではなく「資本(価値を生む存在)」ととらえ、その能力を最大限に引き出すことが、企業の持続的成長につながるという考え方です。
政府のガイドラインや上場企業での情報開示の流れに伴い、中小企業においても「人的資本」の可視化や活用が求められています。
とはいえ、「どこから始めればよいのか」「現場でどんな取り組みが必要なのか」迷う経営者の方も多いのではないでしょうか。
私たちは、現場に寄り添いながら、無理なくできる「自社らしい人的資本経営」の実現をサポートします。
人的資本経営は、単なる人事制度の見直しではありません。以下のような複数の施策を組み合わせ、経営・現場・従業員のすべてをつなげる必要があります。
分野 | 具体的な取り組み例 |
---|---|
健康・安全 | 健康経営の推進、衛生委員会の活性化、ストレスチェックの活用 |
エンゲージメント | キャリア面談、1on1ミーティング、心理的安全性の確保 |
人事制度・評価 | 人事評価制度の再構築、フィードバックの質向上 |
リーダーシップ開発 | 管理職研修、コンピテンシー教育、育成型マネジメントの定着 |
データ活用 | 離職率・残業時間・健康指標などのKPI可視化・改善 |
健康経営とは、従業員の健康管理を経営的視点で考え、戦略的に実行する取り組みです。単なる福利厚生ではなく、「従業員のコンディションを整えることが、業績向上につながる」という発想です。
導入例:
健診結果の分析と再受診勧奨
メンタルヘルス対応(ストレスチェック・産業医連携)
健康に関する社内イベントや情報発信(健康だより、歩数キャンペーン等)
効果が出やすい工夫
50人未満の事業所でも、衛生委員会の代わりに「健康推進チーム」などの名前で取組むことで、形式に縛られず柔軟に実施できます。
安全衛生委員会が「月1の会議」で終わっていませんか?
人的資本経営の視点では、安全衛生委員会は「現場の声を吸い上げ、改善するための仕組み」として非常に有効です。
活用ポイント:
各部署から委員を選出し、現場課題を可視化
ストレスチェック結果を踏まえた職場改善提案
定例会でのテーマ性(例:職場の暑さ対策、感染症対策など)
+αの工夫
議事録を全社共有することで「やっている感」ではなく「本当に会社が変わってきている」と感じられ、従業員の信頼も高まります。
「最近の若手はすぐ辞める」と感じたことはありませんか?
実は、辞めたくて辞める人より、「相談できずに辞める人」の方が多いのです。
定期的なキャリア面談や1on1ミーティングは、「話を聞いてくれる上司がいる」ことで従業員の安心感を生み、離職防止・エンゲージメント向上につながります。
面談時のポイント:
キャリアの希望や不安を丁寧に聞く
評価の背景や期待値を伝える
短期的な目標だけでなく、中長期のキャリアパスも共有
人的資本を活かすには、「成果」だけでなく「行動」「過程」も評価する制度が不可欠です。評価制度が形骸化している企業では、以下のような課題が見られます。
よくある課題:
評価が甘く、点数が横並び
面談が形だけで、フィードバックが機能していない
評価者の基準がバラバラ
これらを解消するためには、以下のような再設計が有効です。
制度見直しのステップ:
会社の理念・方針と連動した評価項目の設定
コンピテンシー(望ましい行動特性)の導入
評価者研修の実施と定期的なフィードバック訓練
すべてを一度に整える必要はありません。
私たちは、「御社にちょうどいい」規模やフェーズに合わせた人的資本経営のステップをご提案します。
\導入例/
ステップ | 内容 |
---|---|
Step1 | 現状把握(離職率・面談実施状況など) |
Step2 | 健康・安全領域からの着手(ストレスチェック等) |
Step3 | 面談・評価制度を整備(1on1、評価制度見直し) |
Step4 | 定量データでKPI可視化(残業、満足度など) |
人的資本経営は、目に見える効果がすぐ出るものではありません。しかし、確実に会社の「基盤」を強くします。
従業員の可能性を引き出し、組織全体をしなやかに成長させる。それこそが、これからの企業に求められる経営スタイルです。
「何から始めれば?」と思ったら、ぜひご相談ください。小さな一歩から、未来への変化は始まります。