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日々、気が付いたこと感じたことを気ままに綴っています。
2020.01.18
女性が働くというのには未だに、たくさんのハードルが用意されています。
それは社会の問題もありますが、女性自身の価値観との闘いでもあります。
私は現在は25歳の娘がおります。
その娘を育てながら価値観との戦いとどう向き合ってどう乗り越えたか。そのあたりを今日は書きたいと思います。
今でこそ女性活躍推進法などもあり女性の管理職進出や労働力として参加することが国を挙げての政策になり浸透してきているように見えます。
しかし本当のところ、現場での女性はどうなんでしょう?
最近「バリキャリ」という言葉をよく目にします。
Weblio辞書によりますと
「バリキャリとは、バリバリと働くキャリアウーマンのことで恋愛や結婚よりも仕事やキャリアを重視している女性のあり方」
という定義のようです。
意識したことがなかったですが、私も結構「バリキャリ」だったんだと思います。しかし当時は「生きるために働いている」ため、キャリア形成など意識したことがありませんでした。結果的に「バリキャリ」になっていただけです。
男性と同等に、またはそれ以上に自分の能力を発揮してキャリアを積んでいく女性は、今の時代の象徴かもしれません。
一方で結婚や出産を機に家族中心で働きたい方もいて、まさに混在している時代です。
実際に結婚してみると、「仕事と育児の両立」は大変だと実感する方も多いと思います。
とはいえ共稼ぎしないと生活費はかかるし子供にもお金がかかる・・。
というのが女性の多くのホンネではないでしょうか。
女性だけが担うわけではないけど、家事育児の重さはなんだかんだ言っても女性に比重がかかっている家庭はまだまだ多いです。
育児休業が終わったり、出産で一時仕事から遠ざかった方が復帰しようとするとまずは家族との闘いが始まることが。
ご主人やお子さん、はたまたお姑さんやお舅さんも参戦してくる可能性も。
そして浴びせられる「子供がかわいそう」という呪いの言葉。
全然関係ない近所の人や友人でもない人からも言われることがあります。
今どきでいうなら、「可哀そうハラスメント」とでも言いたいです(笑)
本当に可哀そうなのでしょうか?
「かわいそう」って、何を軸に考えて出てくる言葉でしょう?
お母さんがそばにいないから?
ご飯が手抜きになるから?
保育園や学童のお迎えが遅くなるから?
愛情が薄くなるから?
全部大人自身の価値観や小さい頃からの「刷り込み」で「かわいそう」だと考えます。
共働きしなくても良かった時代の遺産です。
では、実際の子供はどう感じるのでしょうか?
保育園に勤めていたころに感じていたのは、子供にとっては絶対に「お母さんは正義」だということ。
どれだけ保育士さんが貴方の子供といる時間が長くても、貴方のお子さんをどれだけ愛おしいと思っても、絶対にお母さんにかなわない。
保育園でどれだけ「先生、大好き~~」と言ってもらっていても、お母さんが迎えに来るとまっしぐらに駆け寄ります。
当たり前ですが、「あ~お母さんにはかなわないなあ」と少々さみしくなりました(笑)
そんなお子さんを預けて働くのは・・
と昔の人は思います。
でも本当は少し違うんです。お母さんが「絶対正義」であるがゆえに、だれよりも「お母さんの応援団」でもあるのです。
お母さんから見守られいて、何もできないわけではないのです。
小さいながらに「お母さんの応援団」なんです。
お母さんが嬉しいなら応援したい
お母さんが頑張るなら自分も頑張れる
確かに保育園や学童にいかず家にいるのとは違います。
でも家にいるからと言って寂しくないのでしょうか?
愛情もたっぷりあるのでしょうか?
24時間365日の育児に休みもなく接する中で疲れたりイライラすることもありますよね。
子供だって友達もいない家の中にずっといなくてはいけないかもしれない。
そういう環境も今はあるのが事実。(うちは違うよ、という家庭もありますが)
少し私自身の経験をお話します。
私は子供が1歳から当時絶賛「可哀そうハラスメント」が横行している中、少々体の弱い娘を保育園に預けて朝から晩まで働いていました。
娘が小4でホテルの支配人になり、暫くすると娘が言いました。
「お母さん、(娘の名前)ね、あそこのおばちゃんや、○〇ちゃんのお母さんから可哀そうって言われるの。
でもね、なんで可哀そうなのか、よくわからないんだ。
だってお母さんが頑張っているから楽しい場所に旅行もいけるし、好きなおもちゃも買ってもらえるのにね」
当時は地方住まいだったせいもあり、周りはお爺ちゃんお婆ちゃんも傍にいる家も多い中、私のように実家に頼らず深夜になったり時には泊りがけで働く母親などいませんでした。
確かに異様に思えたと思います。普通なら「育児放棄」と思われても仕方がないかもしれないくらいだったかもしれません。
しかし娘がそう思わずに私を応援してくれるには理由がありました。
男性でも同じなのですが、未だ家事育児の比重が女性の方が多い家が一般的なので、あえてそういう書き方をします。
女性が結婚し家族を持ちながら仕事をする上で大事なのは「家族に理解してもらうこと」です。
仕事の悩み、退職、転職などの相談は誰でも夫婦で共有しますよね。
お子さんにもしてあげてください。
「子供は知らなくていい」とか「言ってもわからない」と思う方もいると思いますが、私はそうは思いません。
なのでプレゼンを家族にします。
・転職して何が変わるのか
・家族へのメリット
・家族のデメリット
その上で自分の考えを伝えます。
「お母さんは、頑張りたいのだ」と。
子供に伝えるときには、次の事を気を付けています。
無期限に我慢することは、大人でも難しいです。
仕事でも先が見えない我慢はいつかメンタルに来ますよね。それは家族も同じです。
なので、一番大変な時期がどれくらいか、それまでは何を我慢しないといけないのか。
私は支配人になるときに娘に
「1年間だけママは死ぬ気で頑張る。だから貴女も頑張ってほしい。1年たったら良いことがたくさん出来る。それまでに仕事を整理して慣れるように頑張る。」
と約束しました。約束したことで自分へのプレッシャーもありますが、期限を決めたことで協力する前向きな気持ちになり、その分自分も必死で頑張れました。
親子とも辛いことも乗り越える原動力になります。小さくても子供なりに理解が出来ます。
時々は子供から愚痴が出るかもしれません。でも理解しているのと理解していないのでは子供の心は雲泥の差があります。
「お母さんは今頑張っている。だから私も頑張る」
そう言ってくれます。
次からはお願いごとかもしれません。今までの生活と何が変わるのか。3つくらいまでに絞って伝えましょう。
例えば私の場合は
1 今までのように学校にいくときに朝見送りができないかもしれない。一人でご飯食べて学校にいくようになるかもしれない。
2 夜寝るときにお母さんが仕事で帰れないかもしれない
3 自分で学校の用意をしないといけない
つまり、自分のことは自分でやってね。という事なんですが、子供は大変です。実際忘れ物が増えたり連絡の行き違いがあったりしました。
気を付けるのは、「できなくても感情で怒らない」ことですがここが一番の親としての試練(苦笑)
それでも乗り越えないといけないのです。
子供も頑張ってる。だから私も頑張らなくちゃ。と思いました。
そして一番大事なのは、「子供との約束は守る」こと。
これは、それまで以上に気を付けないといけません。子供との信頼関係は大事です。
接する時間が少ないですから親子の信頼関係は壊れ始めると取り返しがつかなくなります。子供が約束を破る以上に親が約束を破るほうが怖いのです。
最後に大事なのは、子供のそんな我慢の先に見える喜びです。
さんざん我慢しても先に何もないと、大人でも嫌になりますよね。
子供ならなおさら。
なので、未来がどうなるのか、イメージしやすい表現で伝えましょう。
私の場合は「お母さんが頑張ったらお休みに旅行にいけるよ。動物園も遊園地もいこうね!」
それまでお出かけしてなかったので大喜びでした(笑)普段は全然休みがありませんでしたが、実際に年に数回まとめて旅行にアチコチ出かけました。
なんでも良いのです。
お子さんにとって嬉しいことを子供目線で語ってください。お子さんの目がキラキラしてくるようなお話をしてみてください。
お子さんなりに理解をしてくれて、実際に仕事でも大変なことを乗り越えながら1年、2年と過ぎていくと実は家族も一緒に成長していることにふと気が付く時があります。
「お母さんの応援団になってもらう」に書きましたが、
「だってお母さんが頑張っているから」
という言葉。これは応援団だからこそ、出る言葉でもあります。
大好きなお母さんが頑張っているって、子供は嬉しいのです。
そんなお母さんが誇りでもあり、また大好きなんです。
「他人に理解されなくても、私だけは知ってる。お母さんは世界で一番素敵」
それはお子さんにとってみると、「お母さんと二人だけの秘密」でもあります。子供って「秘密」を共有するのって大好き。
全然かわいそうじゃないです。こんな嬉しいことがあるんですから。大好きなお母さんと二人だけの秘密が持てるなんて。
だから働くお母さん、輝いてください。お母さんが自慢なんです。
お母さんが輝くって素晴らしいです!